刀を鞘から抜く時にする、澄んだ音が。
実は結構好き。


未知数
06.武器 ―― 2005.09.26



日本刀を片手に、敵陣の中に突っ込んで行く龍麻。
近距離の攻撃が得意なのか、龍麻はいつもそうやって戦う。
どんなタイプの敵に遭遇しても対処できるように、銃器も携帯しているが、その銃もさほど攻撃範囲の広くないモノを使用している。

近距離、ということは当然ながら敵に近付かなければならない。
敵から攻撃を受ける確率も上がるのだが、龍麻は皆守ですら驚くほどの反射神経で、攻撃を避けている。( かすり傷一つでも作ろうものならば、しばらくは探索に行かせるつもりはない )

場慣れしている奴だ、と皆守はいつも思う。
一体どういう状況にいれば、これだけ戦闘慣れするのだろうか。
それとも《宝探し屋》になれば、嫌でも慣れていくのだろうか。

銃声が2発聞こえた後、化人の断末魔が響いた。

ガガッ、という鈍い音を立てて、日本刀の刃が遺跡の石を削る。
思いっきり振りきろうとして振ったため、予想以上に深く突き刺さった。

「あ、」
「…………オイッ!?」

それに気を取られて、龍麻の反応が一瞬止まる。
その隙を狙った化人が、両手を振り上げて龍麻に襲いかかる。
焦った皆守が、間に合うかは微妙だが、龍麻を庇おうと走り出した、ら。

「仕方ないだろう、慣れてないんだ」

やけに冷静な声と、影になって見えなかった手には拳銃が。
利き手ではない手に握られたそれは、正確に化人の急所を撃ち抜いた。

ならそっちは慣れてるのか、と聞けば、きっと彼は否定する。

「結構、振動くるんだね。銃を撃つと」

未だ謎多き彼は、興味津々の眼差しで銃を撃った手を見つめていた。