二度目の高校生活の過ごし方
03.再びの高校生活 ―― 2005.08.18
頬杖をついて窓の外を眺める。
窓際の席になったのは、運が良かった。秋の冷たい風は頬に心地いいし、つまらない授業でも空を眺めていればいつの間にか終わっている。
一度習ったものを真面目に受ける気はさらさらなかったし、第一、龍麻は頭がいい。
前は優等生を気取って毎時間出席していたが。
今となっては机に拘束されるのが煩わしい。
喫煙の癖がある龍麻にとって、好きな時に好きな場所で吸えないというのも辛い。
今度は不真面目でいこうか。
不健康優良児と一緒に屋上で昼寝、は結構楽しそう。
保健室には感じなれた《氣》の気配がするし。
こうやって授業を受けること以外なら、二度目の高校生活もいいかもしれない。
顔をめぐらせて、教室出現率が極めて低いという皆守を探す。
廊下側の一番後ろの席で、机に突っ伏して惰眠を貪っていた。
これから何が起こるか、楽しみにしているよ。
ゆったりと口角を上げて、龍麻が微笑む。
魅惑的なその笑みは、授業中の教室にひどく不釣合いなものだった。